2024/05/05 20:52

コーヒー豆にも格付けがあり、標高や欠点豆の多さ、豆の大きさで等級が決まり等級が高いものほど高値で取引されます。
格付けの方法や厳格さは生産国によって異なります。
スペシャルティ珈琲という格付けの概念が始まったのは1982年『アメリカスペシャルティコーヒー協会(SCAA)』が設立されたことに始まります。
日本におけるスペシャルティはSCAJ(日本スペシャルティコーヒー協会)及びCOE(国際品評会)によって審査が行われ、それぞれスコア(点数)がつけられます。
その点数が高いものほど高級品としてのランクが決定されます。

【スペシャルティコーヒーの定義】
・カップオブエクセレンスにおけるカッピングプロトコルに基づき、無欠点かつクリーンカップであることを前提とし、
 収穫後6カ月以内の検体の各項目の総和が80点以上であると認められること。
・生産から精製、流通まで一貫したトレーサビリティーが明確であること。
・自然環境を尊重し、人道的な取り組みによって生産されること。
・標準的なコーヒーと一線を画し、品質に対するプレミアムが支払われて取引されること。

※COE(Cup of Excellence カップオブエクセレンス
その年に収穫されたコーヒー豆の中から高品質なものを決める品評会のこと。
8項目の品評基準で基礎点36点に加え、それぞれ8点満点で決められます
クリーンさ(雑味がない)、甘さ、明るさ(酸味の質)、舌の触感、香り、後口、全体のバランス、総合評価

【コーヒーのランク】
Top of Top トップ・オブ・トップ
SCAJ、COE方式カップ評価 88点以上(COEトップ10以上のレベルです)
Top Specialty Coffee トップ・スペシャルティコーヒー
SCAJ、COE方式カップ評価 85点以上(COE受賞レベルの商品です ※2016年COEより受賞基準が86点以上となりました)
Specialty Coffee スペシャルティコーヒー
SCAJ、COE方式カップ評価 80点以上(カップ評価項目において4項目以上が6点以上)
Premium Coffee プレミアムコーヒー
SCAJ、COE方式カップ評価 76点以上(カップ評価項目において全項目が5点以上)
Comercial Coffee コマーシャル(コモディティ)コーヒー
SCAJ、COE方式カップ評価 76点未満

さらに下のLowgrade(ロ―グレード)があり、これは総生産量の約3割位。インスタントコーヒーなどに使われます