夜宮珈琲はこんな店
ようこそ。夜宮珈琲倶楽部です。
ここは、最新のドリップ技術を競う場所でも、コーヒーの正解を探す場所でもありません。ただの、古ぼけた焙煎機がコトコト動いている、どこにでもある喫茶店です。
よく「商品づくりの理念は?」と聞かれることがありますが、正直に言うと、あまり大層なものはありません。
ただ、毎日使い込んでいる古い焙煎機をなだめながら、その日の豆の機嫌を見て、一番いいところで火を止める。
それだけを、1983年からずっと続けています。
私たちのこだわりがあるとするなら、それは「完璧を目指さないこと」かもしれません。
お店の観葉植物が勝手に伸びるように、コーヒーもまた、飲む人のその時の気分に寄り添う「余白」があるくらいがちょうどいい。そう思っています。
当店の商品について
「いい・悪い」より「いま、どうしたいか」
この店では、コーヒーを知識で語りません。
「深い・浅い」という言葉も、あまり使いません。
コーヒーはただ、その時のあなたの居場所を決める「手助け」になればいい。
すこし沈んで、一人になりたいとき。
ふっと軽くなって、笑いたいとき。
ただただ、普通に落ち着きたいとき。
私たちは、そんな「今の気分」に合わせた居場所を、豆に託して用意しています。
店主も、お店も、あまり気取ったことは言えません。
時々くだらない話をして笑ったり、雑然としたカウンターでぼーっとしたり。
そんな「生活の延長」にある空気を、豆と一緒に袋に詰めてお届けします。
お洒落な箱には入っていませんが、あなたの台所に、いつの間にか馴染んでいる。
そんな一杯になれたら、それが一番嬉しいです。


